Baldur’s Gate3のパワーハングリークリーチャーアスタリオンの香り、もとい「ベルガモット、ローズマリー、微かに香る熟成ブランデーの香り」を探してあれこれやってみた体験談といいますか、忘備録です。
前置きとして念のため書いておくと、以下に書かれた全ては個人的に抱いた印象ですので、参考程度に思っていただけたら嬉しいです。
香りを言葉にして共有するってなかなか難しいものですし、香りに対して抱く印象も絶対に個人差がありますので。。
例の吸血鬼の香りを探し求めている人の何かしらのお役にたてたら幸い。
何か良いものがあったらぜひコメントからでも教えてやってください……。
こんな内容だよ
やってみたこと
とりあえず結論からいうと、自分で香りを調合するのが早いです。
というのも、そもそもブランデーを使っているアロマは私が調べた限りでは存在しませんし、ブランデーが使われている香水もそんなに数多くは存在しておらず、その限られた中からさらにベルガモットとローズマリーが使われている香水を見つけ出すのは手ごわいものがあります。
ただしキャンドルであれば、「ブランデーウォーマー」というブランデーを温めて香らせるタイプのキャンドルがあるので、探せば何かしら見つかるようにも思います。
キャンドルは当初は候補として考えていなかったのであまり詳しくは調べていませんが、何か試したらまた追記します。
例の香りを体験するためにやってみたことは以下。
- 自分でアロマを調合
- 香水を個人輸入
- キャンドルを個人輸入
アスタリオンの人気っぷりはすさまじく、海外では個人で香水やキャンドルを制作・販売しているサイトさんが彼の香りをモチーフにした香水やキャンドルを制作し、販売しているお店がいくつかあります。
なのですが、キャンドルはともかく香水はアルコールが使われているものなので、お店によっては国外には送れません、ということも多々あります。
だからといって、海外から香水を入手できないかといえばそうでもありません。
香水であれば、個人輸入という形で海外から日本へ発送する手段もあるとのことで、今回はこれをやってみました。
正直推し活の一環で個人輸入に手を出すことになるとは思ってなかった。
個人輸入は時間こそかかりますが、無事商品が手元に届くまでに至ったので良かったです。
香りについて言及するセリフ元ネタ
ちなみに、「香りについてなんか言ってるシーンなんかあったっけ?」という人のためにこの発言の出どころと、どこで聞けるのかを書いておきます。
なおこのセリフが聞けるのはact3(第3章)なので、何かしらのネタバレにもなるかもしれません。なので極力どんなネタバレも避けたい人は読み飛ばしておくのが無難です。
サブクエスト「Find Mystic Carrion’s Servant」
act3は、バルダーズゲートの街が舞台です。
バルダーズゲートで受注できるサブクエストのひとつに「Find Mystic Carrion’s Servant」というものがあります。
CarrionはNPCの名前なんですが、このCarrionがいる建物の入り口に近づくと発生する会話の中にアスタリオンの香りについて話しているものがあるんです。
ちなみにact1で受注できるサブクエスト「Free the Artist」を進めても、Carrionを探すことになります。
このCarrionがいるのは、以下のマップの「Philgrave’s Mansion」と書かれている建物の中です。右下の方ですね。
そして、水色の枠で囲ってある部分が、例の会話が発生するエリアです。
厳密にこの場所でないと発生しない、というのはないかもしれませんが、私はここで会話が発生したのでそんな感じで説明しておきます。
セリフ表示させるための条件
PT内にシャドーハートとアスタリオンがいる状態で、この建物の入り口付近に近づくと、アスタリオンの香りについて話している会話が発生するというわけです。
せっかくなので会話文も置いておきます。
上記の会話が「ベルガモット、ローズマリー、微かに香る熟成ブランデーの香り」の情報の出どころです。
ちなみにざっくり意訳してみるとこんな感じです:
シャドーハート「この場所、アンデッドのほのかな香りが明らかにある……。でも、同じ香りがあなたからしたことはないのは興味深いな、アスタリオン」
アスタリオン「僕の”香り”はすっごく微かなんだ、ありがとう。少しのベルガモットとローズマリー、そしてわずかな熟成ブランデーの風味が隠せないものはなにもないよ」
アスタリオン「死体の匂いをごまかすにはぴったりの変装だ。正直、僕はパフューマーとしての天職を逃したと思うよ」
なお建物の入り口は、初めてこの建物に訪れたときは隠されており、ただの白い壁にしか見えません。
なので扉のようなものを探しても見つからないのでご注意!
目印としては、「枯れかかった木をなんとか復活させようと奮闘しているドルイドさん」を探すといいです。
このドルイドさんがいる地点に自分がいる時に見える、近くにあるくだり階段をくだったところがこの建物の入り口なのです。
自分の目と耳でこのセリフを確かめたい人はシャドーハート譲とアスタリオンをPTに入れた状態で上記の地点に行ってみてください。
なおYouTubeに動画もあがっています。
気になる人はどうぞ。
自分でアロマ調合してみる
一番手っ取り早いのは自分で調合することなのでは?ということで、アロマ精油とブランデーを用意してやってみました。
購入したのは以下の3点。
- エッセンシャルオイル:ローズマリー・カンファー3ml
- エッセンシャルオイル:ベルガモット3ml
- サントリーブランデー「V.S.O.P」
オイルについては、自分で調合しよう!といっても、これまでアロマにはなんの縁もなかったド初心者なので、とりあえずお試し用の少量サイズを購入。
お試しとは言え、3mlでも60滴分の量はあるとのことで、凝縮されてるんだなあなどと思ったり。
アロマの入手手段
なおアロマ精油は、今回は「生活の木」というアロマ専門店で買いましたが、普通にロフトでも売っていました。
アロマ専門店に足を運ぶのはちょっとおっくう、なんていう場合にはロフトなどのお店に探しに行くのもいいかもしれません。もしくは通販という手もあります。
個人的に、アロマが初めてという人はアロマ専門店に行くのはおすすめできます。
というのも、アロマ専門店に実際に行ってアロマ精油を買うと、店員さんがいろいろ教えてくれるのでありがたかったからです。
私はアロマの知識ゼロの人間だったので、アロマストーンや香りの強さ、調合の仕方などなど基本的なことをその場でサラサラと教えてもらえてとっても助かりました。
おかげでアロマストーンというアロマを垂らすための道具も買えたし、あとネックレスとして使えるアロマを香らせる道具の存在も知りました。肌につけたくない場合でも、これで外出先でも香らせることができる……。
そんなわけなので、アロマ調合なんてよくわからんから手が出しづらい、なんていう人はとりあえず店頭に行ってみるのはおすすめできます。
そして、ブランデーですが、これは「とりあえず熟成されたブランデーであればなんでも良いだろう」の勢いで選びました。
参考までに、私が使用したアロマとブランデーについて紹介しておきます。
熟成ブランデー
熟成ブランデーともいえど、お値段はピンからキリまでありますし、香りだって何でブランデーが作られているかで様々あります。
ほんとうにいろいろな選択肢がある中、「熟成ブランデー」の情報だけじゃどうしようもないので、細かいところは自分の解釈でどうにかするしかなさそうです。
例えばフルーティー寄りの香り、ビターめな香りなどなど。
Redditなんかではキリアンのアップル ブランデー オン ザ ロックがオススメ!という投稿もあったので調べてみたのですが、こちらは3万円くらいのお値段のブランデーなので断念。
でも日本でも買えるブランデーなので、予算と気持ちが許す人は試してみるのもアリかもです。
今回選んだサントリーのV.S.O.P.というブランデーは、フルーティーな部類の華やか・甘めな香りのするブランデーです。
甘やかな香りなので、ローズマリーとベルガモットの優しい香りと思ったよりマッチしてくれた気がします。
お値段も2,500円ほど。
試しに熟成ブランデーの香りを体験してみたい、という程度だったのでこれにしました。
熟成ブランデーというとお値段が高そうなイメージがあったので、お高いものばかりというわけじゃなくてよかったなあ、といった感じで。
アロマ精油
ベルガモットとローズマリーのアロマ精油についてちょこっと説明しておきます。
ベルガモット
まずベルガモットですが、こちらは柑橘系の香りです。
柑橘系なので、とっても爽やかな香りがします。
アロマを調合する時は、その揮発性でトップノートかミドルノートか、といった組み合わせ方を決めるのですが、ベルガモットは揮発性が高いのでトップノートのアロマ。
香りの強さの部類は、弱~中程度の強さだそうです。
ベルガモット精油には、光毒性というものがあります。
これは、ベルガモット精油を肌につけたまま日中、外で過ごすと皮膚に良ろしくない影響を及ぼすものです。
なので、肌につける予定のある人はベルガモット精油から光毒性を取り除いた「FCF(フロクマンフリー)」というタイプの精油を使った方が良いです。
そんな真面目な話はさておき、吸血鬼属性に光毒性のあるアロマ精油の組み合わせとかお似合いすぎて光毒性のことを知った時はにこにこしちゃったんですが、もし意図されたものならほんとうに最高だななどと。
ローズマリー
そしてローズマリーは、優しいやわらかめな香りがします。
ローズマリーには肉のくさみを消したり、肉の防腐の目的でも使われてきた歴史があるとか。
吸血鬼って、吸血鬼になるために一度死んでるのでつまりアンデッドなわけですけど、なんか肉の防腐目的の歴史があったなどと知ってしまうと、ここらへんも勝手に深読みしたくなります。
ローズマリーは、ミドルノートに分類される揮発度のアロマです。
香りは、中~強程度の強さ。
さらにローズマリーには、どうやら以下の3種類の香りがあるようです。
- シネオール
- カンファー
- ベルベノン
今回、私が使っているのは「カンファー」というローズマリーの香り。
ちなみに、シネオールは柑橘系の爽やかなか香りがするとのことで、ベルガモットと相性がいいかも、と店員さんがアドバイスしてくれました。
ローズマリーは、アロマの中ではまあまあ強めの香りの部類に入るそうです。
お店のスタッフさんからは、ベルガモットとローズマリーの組み合わせの場合は、ローズマリーの方が香りが強いので気持ち少なめに調合するといいです、とアドバイスしてくれました。
アロマストーンに垂らす比率比較
アロマとブランデーをアロマストーンに垂らしてみました。
結果からいいますと、やはりブランデーはアロマではないので、全然香りが弱いといいますか、香っているかどうか怪しい雰囲気でした。
なので、アロマはアロマストーンを使い、ブランデーは別の容器に入れて自分のそばに置いておくという形に落ちついています。
ブランデーを入れた容器は、アロマストーンよりも手前寄り、つまり自分のそばに置いておくといい感じです。
アロマが香りつつ、たまにふんわりとブランデーの華やかな香りがします。
「a hint of」がどの程度の香りの具合なのかは想像するしかありませんが、このたまにふんわりと香るの具合は個人的にはなかなか気に入ってます。
これまでアロマストーンに垂らした比率の香り方を備忘録も兼ねて以下に置いておきます。
もちろん、使うアロマやブランデーによっても香りは変わってきます。
香りを感じ取った瞬間に抱く印象も、個人差があります。
ですので、以下のものは軽く参考程度にうけとってもらえたら幸いです。
ベルガモット:ローズマリー=2:1
結局、この比率に落ち着いています。
パソコンをやる自分の手元に置いておくだけでいいので1:2の合計3滴のアロマ精油で満足できていますが、部屋いっぱいに香らせたいなどとなるともう少し多めに調合してもいいのかもしれません。
少量のアロマボトルをチビチビ使いたい場合にはこの比率で十分アロマが香るのでおすすめしておきます。
ベルガモット:ローズマリー=3:3
ローズマリーの香りが主張していました。
ローズマリーの方が香りが強いのはほんとです。
そんなわけで、ベルガモットとローズマリーを同じ比率で調合するとローズマリーになります。
ベルガモット:ローズマリー:ブランデー=4:2:4
ここではブランデーもアロマストーンに垂らしています。
ブランデーは、カップに注いで、シリンジ針のようなものを使って1滴2滴と調合しています。
なおこのシリンジ針は、ロフトの「空のオートマイザーが売っている売り場」に売っていたシリンジについてきたものです。入手したい方のために、参考までに…。
そして香りの方ですが、アロマ精油の方を入れすぎたせいな気がしますが、これだとブランデーは香りませんでした。
1:2:4とかでやればもしかしたらブランデーも香るかもしれないので今度やってみます。
それと、ベルガモット:ローズマリー=4:2みたいな比率で垂らすと、個人的にはベルガモットばかり香ってしまった印象だったので、1滴少ない程度の差で調合するのが良いななどと思いました。とはいえ個人のお好みです。
海外から香水を輸入してみる
自分で調合するアロマもいいけど、ちゃんとわかってる人が調合した香りらしい香りも体験したかったので、海外から香水を輸入しました。
なんでわざわざ海外から香水を購入するのかというと、一番の理由はアスタリオンをイメージしたと明言して香水を販売しているお店が海外にいくつかあるからです。
そうではなく、市販の香水からベルガモット・ローズマリー・ブランデーが使われているものを探して買うことも考えましたが、そもそもブランデーが使われている香水は一般的ではないので、その中からベルガモット・ローズマリーが使われている香水を、となるとなかなか難しいのですよね。
今回購入した香水は、KRONOSというサイトさんの「Trickery」という香水。
これを選んだ理由は、アスタリオンっぽい香水の香りを探し求めるRedditの投稿をいろいろ見ていて、何度かこの香水のことを目にしたからです。
Redditではいろいろな香水や、中にはキャンドルのオススメもされていました。そのうち試してみようと思っている。
そして、香水の構成はこんな感じ:
トップノート:ベルガモット・ローズマリー
ミドルノート:クリーム:ブランデー
ベースノート:はちみつ・ムスク・焦がし砂糖
全体的になんだかお菓子みたいな甘そうな香りの予感がします。
ちなみにムスクは、組み合わせる香りによって印象も大きく変わってくるタイプの香りだそうです。
PLANET EXPRESSでの個人輸入のやり方
しばらくは香水の個人輸入をやりそうな予感がするので、個人輸入のやり方を覚え書きしておきます。
まず、なぜ個人輸入という形で香水を日本に送る必要があるかなのですが、これは香水はアルコールが含まれているため、国際便には対応していないお店があるためです。
今回香水を購入したKRONOSさんも、香水は国際便では送れないのでアロマオイルのみの発送となります、といった旨が書かれています。
なので、個人輸入という形で、自分で海外の荷物を自分宛に発送する必要があるわけです。
今回は、PLANET EXPRESSというサービスを使って香水を日本へ発送します。
ちなみにPLANET EXPRESSは、アメリカから日本へと商品を転送してくれるサービスです。
アメリカから日本へ転送してくれるサービスは、ここ以外にもいろいろとあるのですが、PLANET EXPRESSが一番使い勝手がよさそうだったので選びました。
なにごともシンプルで分かりやすそうな方がトラブルも少なくて良いですし。
個人輸入の流れ
さて、個人輸入の流れですが、大きく2つの手順に分けられます。
まず「倉庫の確保」、そして「商品の購入と発送」です。
倉庫の確保は、一度確保してしまえば大丈夫です。
商品を買うたびに倉庫を確保しなければいけない、ということはないです。
ではまずは倉庫の確保の手順をざっくり紹介します。
- PLANET EXPRESSに登録する
- デポジットを振り込む
- 倉庫が確保される
これだけです。
ここでやることは、PLANET EXPRESSに登録をする際に自分の住所を英語で入力することと、デポジットを振り込むことの2つです。
倉庫は、デポジットを振り込み次第、待っていれば確保されます。
自分の住所を英語で入力する時は、住所を英語表記の書き方に変換してくれるサイトさんを使うと便利です。
倉庫が確保されると、PLANET EXPRESSのサイトに自分の倉庫の住所が表示されるようになります。
この倉庫の住所が表示されるようになったら、いよいよ商品の購入の番です。
商品の購入、そして発送までの流れはこんな感じです。
- 通販サイトで商品を購入(※日本ではなく、倉庫宛ての住所に発送する)
- 商品が倉庫に届くまで待つ
- PLANET EXPRESSで商品の情報を入力する(税関申告書)
- 日本宛てに発送依頼をする
- 配送料を支払う
- 日本に届くのを待つ
- 商品が届いたら、関税を支払う(関税が発生する場合のみ)
ここで大事なのは商品は倉庫宛てに送ること、そして税関申告書の入力です。
香水を販売しているお店から直接日本へ香水を送ることができないため、PLANET EXPRESSというサービスを間に挟んで香水を入手する、といった図です。
なお、香水だけに限らず、日本への発送に対応していない商品やサイトからもPLANET EXPRESSを経由することで日本へ送れるようになります。便利。
KRONOSのTrickery
ここからは、海外から届いた香水はこんな香りだったという記録をしていきたいのですが、肝心な商品が届いていないのでまた後日追記します。
ちなみに香水を購入した日から届くまでを日数にすると、これくらい時間がかかります。
- 香水の購入から発送の通知まで:6日間
- 発送の通知から倉庫に届くまで:4日間
- 日本への転送を依頼した日から手元に届くまで:未定
上記はあくまでもKRONOSのTrickeryの注文にかかった時間です。
アスタリオンイメージと銘打っているTrickeryは、発売開始当初はずっと売り切れていて買うことができなかったそうです。(Reddit談)
私が購入した11月現在でも、注文が殺到しているため発送に遅れが出ていますとTrickeryの通販ページに記載されています。
そんなわけなので、気長に待ちましょう。
そして商品発送の通知から倉庫に届くまでの日数ですが、これもどこから商品が発送されて、どこに位置する倉庫に届けられるのかでもかかる日数は大きく変わってくるはずです。
今回は4日かかりました。相場は知りませんが、アメリカは広いのでそんなに時間がかからなかったほうなのではと勝手に思っているところです。アメリカって広いですし。
香水に関する余談
これは完全に余談なんですが、「このベルガモット・ローズマリー・熟成ブランデーの香りを探して市販の香水を試したファンたちが『これ父親がつけてるやつと同じ香りじゃん』ってキレててウケる」みたいなツイートをみつけたんですけどそうなんですかね……?
どうやら男性的なコロンの代表的な組み合わせだとかなんとか。だからそんなのこの組み合わせを見ただけで分かることだ、とかなんとか。
香水にも縁がない人間なのでなんとも言えなくてくやしい。
なにか知ってる人がいたらお気軽にコメントから教えてやってください……。